アート展「つながる_それから?」の打合せをする(左から)絵本作家のスギヤマカナヨ、東ちづる、美術家の中津川浩章、BEMSクリエイティブディレクターの窪浩志、PR-y主宰クリエイティヴディレクターの笠谷圭見=2014年4月24日(山下元気さん撮影、一般社団法人「Get_in_touch」提供)【拡大】
こぶしは震災後長く仮拠点での活動を強いられてきたが、2013年に新しい施設を開所した。もちろん塗さんもそこで描き続けている。モノクロの写真をちらちらと見ながら、時に鼻歌を歌いながら、伸びやかな線を幾重にも重ね、迷うことなく色を配置していく。まるで最初から彼女の頭の中には完成した絵があったかのように。そして、両手で絵を掲げ「できたー!」と誇らしげにかわいい声をあげる。すると同じ部屋にいる人たちは「あっちゃん、できたー!」と拍手するのだ。そこに流れる柔らかい空気は、作品からも伝わってくる。
岩手県在住の水沼久直さんも震災で伯母や伯父、親しい人たちとの悲痛な別れを経験した。以来、繰り返し津波の光景、阪神大震災や雲仙普賢岳の噴火などの大災害の光景を描いてきたが、やがて再生を表現した作品「かんぜんなふっかつのつなみ」を制作した。