大阪-淡路洲本の連絡船、16年ぶり復活へ 地元の強気な“皮算用”とは (3/5ページ)

2014.10.14 06:36

平成11年の廃止直前まで運航していた高速船=大阪府岬町の深日港(町提供)

平成11年の廃止直前まで運航していた高速船=大阪府岬町の深日港(町提供)【拡大】

  • かつて淡路島の洲本港まで結んでいたフェリー=大阪府岬町の深日港(町提供)
  • 平成11年の廃止直前まで運航していた高速船(池田良穂教授提供)
  • 深日-洲本を結ぶ連絡船航路復活の見通しについて発表する田代堯・岬町長(左)と池田良穂・大阪府立大大学院教授=9月22日、関西国際空港

 さらに年間の利用客数は往復約19万人で、利益率も43%と「理想的な黒字」が期待できる結果に。

 仮に運賃を高めの1300円に設定しても、年間の利用客数は往復13万人。利益利率は23%と黒字を確保できる見通しだ。

 以前運航していた時代には片道運賃を1980円に設定。所要時間は約30分だった。

 「(運賃などは)船の規模や職員数から設定していたが、当時は利用者に割高と感じられていたようだ」と町の担当者。当時廃止された理由を振り返る一方、今回の調査結果については「予想外の黒字見通し」と驚きを隠さない。

 さらなる期待も

 「今回は大阪府内だけを対象に調査したが、実際には、これ以上の効果が見込まれるはず」と池田教授は言い切る。

 岬町は人口約1万6000人にすぎないが、南には人口約36万人の和歌山市が隣接する。「今後の調査では、これも勘案すべきだ」と池田教授。

「訪日外国人を対象に、関空から電車と船で淡路島を訪れるツアーが実現するかも」

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