さらに年間の利用客数は往復約19万人で、利益率も43%と「理想的な黒字」が期待できる結果に。
仮に運賃を高めの1300円に設定しても、年間の利用客数は往復13万人。利益利率は23%と黒字を確保できる見通しだ。
以前運航していた時代には片道運賃を1980円に設定。所要時間は約30分だった。
「(運賃などは)船の規模や職員数から設定していたが、当時は利用者に割高と感じられていたようだ」と町の担当者。当時廃止された理由を振り返る一方、今回の調査結果については「予想外の黒字見通し」と驚きを隠さない。
さらなる期待も
「今回は大阪府内だけを対象に調査したが、実際には、これ以上の効果が見込まれるはず」と池田教授は言い切る。
岬町は人口約1万6000人にすぎないが、南には人口約36万人の和歌山市が隣接する。「今後の調査では、これも勘案すべきだ」と池田教授。