破裂事故は年1回ペースで、死亡率も高い
国内のタイヤメーカーでつくる「日本自動車タイヤ協会」によると、空気充填作業中のタイヤ破裂事故は、「補充」作業に限ったデータでみると平成22~26年の5年間で5件発生している。実に年1回は起きている計算だ。このうち人身事故は4件で、3人が死亡している。
平成22年1月、山形県河北町の建設会社で、除雪作業の準備のため従業員ら3人が除雪作業車のタイヤ(直径1・4メートル)に空気を入れていたところ、タイヤが破裂。男性1人が胸に風圧を受けて間もなく死亡。別の男性も胸に軽傷を負う惨事になった。
同年11月には、北海道室蘭市の運送会社でも、トレーラーのタイヤ(直径90センチ)が空気充填中に破裂し、作業をしていた男性運転手が強い風圧を受けて胸の出血性ショックで死亡した。
また、補充中ではなくタイヤ組み替え時の充填作業だったため、前出のデータにはカウントされていないが、25年4月にはさいたま市北区の陸上自衛隊大宮駐屯地でもパンクによる死傷事故が起きている。隊員2人が大型トラックの整備をしていた際、新たに組み替えたタイヤ(直径1・2メートル)に空気を充填していたところ、タイヤが破裂して風圧が2人を直撃。女性隊員が死亡し、男性隊員が重傷を負っている。