さらにさかのぼって平成2年には、別の議員から「本県のイメージはなんと言っても『琵琶湖』。思い切って『琵琶湖県』にしてはどうか」との提案もあった。
しかし、当時の稲葉稔知事は「古い由来を持ち、大変味わい深く、誇りと愛着を持つ『滋賀』という県名が、環境先進県の代名詞として誰からも認められるようにしたい」と、変更の考えがないという姿勢を示した。
滋賀も近江も“語源”は同じ?
そもそも、なぜ「滋賀県」なのか。
滋賀県は、廃藩置県後の明治5年に「大津県」から改称し、さらに「犬上県」(現在の滋賀県北部)と合併して今の形となった。
漢文学者・白川静氏の著作「字通」によると、「滋」の文字は、糸たばを並べた形で構成されており、転じて「水に浸すこと」、「水を含んで量が増えること」を指し、さらに「うるおう・しげる・うまい」「やしなう」という意味を持った。「賀」は、生産力を刺激するための儀礼と呪器とされており、それが転じて「いわう・よろこぶ」の意味になった。