■温暖化対策でも原発に期待
--新興国などの成長で地球温暖化の原因となる世界のエネルギー消費が大きく伸びていくことが予想されています
「世界のエネルギー需要が大幅に増えていく中では化石燃料への高い依存が続くと予想されており、温室効果ガス排出削減への取り組みをむずかしくします。発電ではよりクリーンな電源が重要になっており、世界では発電時にCO2を発生しない原子力に期待し、推進する国が増えています」
--エネルギーミックスでも、温暖化対策でも、クリーンエネルギーである再エネと原発の利用が重要になるということですね
「再エネでは、FIT(再エネ固定価格買い取り制度)の認定で大きなシェアを占めている太陽光や風力だけでなく、より安定的な運用が見込める地熱や水力、バイオ燃料を含め、開発・利用をどうバランス良く進めるかが重要です。今回のエネルギーミックスでは、ベースロード電源である原発を代替できる再エネとしては、私たちがすぐに思い浮かべる不安定電源の太陽光や風力ではなく、地熱や水力などの安定電源を想定しており、そうした再エネを発電コストの大幅な増加につながらないようにいかに開発するかがポイントになります。一方、原子力については、新規制基準に適合すると認められた原発の再稼働はもちろん、震災前は65%前後にとどまっていた設備利用率を国際水準である80%以上に再び高める努力や、40年の運転制限を延長して稼働させる必要性も出てきます。このため、事業者による自主的な安全性向上への取り組み強化が課題になると思います」