【石原慎太郎氏インタビュー】 日本の科学技術は世界救う 東京五輪、全然心配ない (5/5ページ)

2016.1.5 07:07

 --その思い出を振り返っていかがですか

 「割と面白い人生だったと思います。いろんなことをして、いい人とも巡り合いました。27歳のとき、今の日生劇場を(東京急行電鉄社長)五島(ごとう)昇さんが斡旋(あっせん)してくれて、日本生命の(社長)弘世現(ひろせげん)さんが45億の資金を出してくれたんですよ。それで劇場をポンと任せてくれました。あのころダイナミックでしたね、日本の社会は」

 「私が政治から引退したときには、『石原を日銀の総裁にしろ』と言う人がいましたが、とんでもない話だ。他に4つくらいの大学から学長になってほしいと言ってきました。中でも拓大や国士舘大ならいいなと思いましたがね、それだけ人材がいないんですね」

 --知事時代に取り組まれた尖閣諸島を都で購入する計画もダイナミックでした。しかし、問題は今も棚上げ状態です

 「尖閣は東京都が24億円+αで買うはずが、所有者が一転して国に売ったんです。東京が買っていたらもっと面白いものになっていました。(尖閣を都有地にするため)寄せられたお金がもったいないですよ、15億円。本当は灯台を造るのが一番いい。人道的ですし、中国に文句言われる筋合いはありません。アメリカはそれに肩入れしないわけない。アメリカを引き込むため、姿勢を試すためにもやったらいい。それをやめたら問題になるし、日米安保の信憑性がそこで試されるわけですよ」

 --ありがとうございました

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