5月5日、プロ野球日本ハムのこどもの日イベントに参加していた田野岡大和君=札幌ドーム(高橋茂夫撮影)【拡大】
北海道七飯町の林道で行方不明となり、7日目の3日朝に鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で保護された小学2年、田野岡大和君(7)は同日、搬送先の函館市の病院で両親や姉と再会した。病院側が明らかにした。
田野岡君が運ばれた市立函館病院の医師が同日会見し、「軽い脱水症状で体温が低いので点滴している。両手両足に軽い擦過傷があるがいずれも命に関わるようなものではない」と説明した。
関係者によると、田野岡君が見つかったのは、演習場内で陸自隊員が雨宿りに使う小屋の中で、「食べ物はなかった」と説明。「一人で山の中を歩いてきた」「水を飲んで過ごした」と話しているという。
3日は七飯町で午前9時から捜索が予定されていたが、8時20分すぎに田野岡君の祖父らが自衛隊に「道警から母親に保護したという連絡が来た。本当なのか」と問い合わせ、現場は騒然となった。無事が確認されると拍手が起こった。