
改札付近で警戒に当たる京都府警鉄道警察隊の隊員。プロの目で盗撮犯の不審な動きをキャッチする=6月30日午前、京都市下京区の近鉄京都駅【拡大】
駅のエスカレーターなどで多発する盗撮の手口を詳細に解説。盗撮写真を専門に買い取る業者もあるとしたうえで、写真がネット上で拡散していく現代社会特有の怖さも熱心に説いた。
スマホに夢中になっていたり、イヤホンをつけていたりして、周囲の状況を把握できないときは「狙われやすい」と強調。エスカレーターに乗るときは、手やかばんでスカートのすそを押さえたり、少し斜めを向いて周囲を警戒するといった対策も紹介していた。
手を変え品を変え、巧妙かつ執拗にスカート内を狙う盗撮の手口が説明されると、不気味な盗撮犯の“影”を身近に感じたのか、女子生徒から「気持ち悪い」といった声も上がった。
こうした実態を知ることが日々の警戒につながり、卑劣な盗撮犯からわが身を守ることに結びつく。
府警幹部は「実際に摘発できるのは氷山の一角かもしれない。心がけ一つで被害を少しでも防ぐことができるので警戒心は常に持ってほしい」と話した。