日本ハム優勝、奇跡の栗山マジック 柔軟な起用で最大11.5差逆転 (2/2ページ)

2016.9.29 12:09

4年ぶりの優勝を決め、胴上げされる日本ハム・栗山監督=西武(中井誠撮影)
4年ぶりの優勝を決め、胴上げされる日本ハム・栗山監督=西武(中井誠撮影)【拡大】

 7月3日のソフトバンク戦(ヤフオク)は今季を象徴する試合だった。「1番・投手」で先発出場した大谷は、史上初の投手による先頭打者本塁打をマーク。野球の常識からすれば投手の1番起用は奇策にも映るが、指揮官の意図は明確だった。「(1番は)一番いい打者がたくさん打席に入るから」。信念に基づいた采配だった。

 固定観念にとらわれない柔軟な起用は大谷の1番だけではない。シーズン当初、抑えで不振を極めた増井を先発へ配置転換したことも周囲を驚かせた。他球団からも懐疑的な見方があったが「優勝するためには何が必要なのか、命懸けで考えた」(栗山監督)と熟慮の末に踏み切った。

 「最初は自信がなかった」という増井だが、先発で自身6連勝と逆転優勝の原動力となった。9月に入り抑えのマーティンが故障で離脱した際も、リリーフ経験がなかった左腕の吉川を抜擢(ばってき)するなど柔軟に対応。チーム状況に応じて臨機応変にピースを組み替えた。

 “栗山マジック”ともいえる柔軟な選手起用でたどりついた頂点。ただ、指揮官の視線は早くも次の戦いへ向けられていた。「日本シリーズで忘れたものを選手も感じていると思う。そこを目指してやっていく」。4年前につかめなかった日本一を見据え、秘策を練っていく。(浅野英介)

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