
新形式機関車シミュレーター=東京都品川区の中央研修センター【拡大】
ちなみに、運転席の背後にある無数のスイッチも本物そのもの。1度落とすと、電車の再立ち上げからしなければいけないスイッチもあるらしい。慎重な取り扱いが必要だ。
2つ目の駅(米原)が近づいてきた。中州のようなホームの手前に踏切があるのが見える…と視界の左端に白いシャツの男性が映った。なにやら挙動が不審だ。
「あっ」
白シャツの男性が線路を横切ろうとしている。慌てて両方のレバーを全部前に押し出した。アクセルを切り、ブレーキを最大にして列車を止めようとしたのだ。
時すでに遅し…。重たいコンテナを積んだ列車が急に止まれるわけもなく、白シャツの男性の上を通り過ぎた。そこはかとない罪悪感にさいなまれながら、駅を通過した…。
「環境に優しい」鉄道輸送
シミュレーターには、このほかにもさまざまなアクシデントが設定されている。動物(シカ)の侵入、土砂崩壊、沿線火災、ホーム乗客の接近…。季節や時間帯の設定もあり、雨天や雪、夕暮れ時や夜間の走行など、運転士はあらゆる条件下で冷静な判断と行動が求められる。