「あの人と話すとイライラする」 ウマが合わない原因は“脳のタイプ”の違いにあった? (4/4ページ)

離職率も低下

 「人の好みで業務が阻害されてしまうのはもったいない。『敵を知り己を知れば…』じゃないですが、相手の本質を知ることでその人とのコミュニケーション方法を改善させる手立てになる」と話す前出の田中社長は、新卒採用で導入したエマジェネティックスの効果を感じているという。

 「新入社員の入社後は、思考特性が似ている社員と同じチームに配属することで、安心して働ける環境を整えています。働く楽しさを実感してもらえれば、会社に根付いてもらえます」(田中社長)。導入前の離職率は20%程度だったが、狙いどおり、今では5%程度まで下がったという。

 今では、新卒採用だけでなく既存社員の指導や管理にも活用している。社内には全社員のプロファイルを張り出し、上司や部下の思考と行動パターンを知ることができる。「例えば打合せ相手の特性をあらかじめ確認することで、『相手は分析型だからデータを集めよう』と準備ができる。他にも、管理職は部下一人ひとりに適した指導ができる。業務を円滑に進められるよう、アプローチ方法を考えることができるんです」(田中社長)。

 社員からも好評だ。新入社員の稲垣万里絵さんは、「私は自分の意見を引っこめてしまいがちですが、その性質が出そうになると他の人が注意してくれたり、発言できるよう促してくれます」と、周囲の理解によって苦手なことを克服できている。

 今日も人知れず職場の誰かにイライラしているあなた。この記事を読んだ後は、なんだかあの人に優しくできそうじゃないですか?(SankeiBiz 久住梨子)