神奈川・海老名駅周辺の再開発、人口増に拍車 新商業施設、小田急ダイヤ改正など続々 (2/2ページ)

駅間の自由通路沿いにオープンした商業施設「ビナガーデンズテラス」=神奈川県海老名市
駅間の自由通路沿いにオープンした商業施設「ビナガーデンズテラス」=神奈川県海老名市【拡大】

 しかし、新ダイヤでは急行や各駅停車が待避駅で待つことなくスムーズに運行できるため、海老名から都心部に通う場合、例えば海老名-新宿間が朝のラッシュのピークを迎えた際の所要時間は、従来の61分から最速で51分となり、10分短縮される。さらに海老名駅にも朝の時間帯に特急ロマンスカーが停車し、特急料金はかかるが、座って通勤することも可能となる。

 人口目標を14万人に

 また、同マンションに近い駅間を結ぶ自由通路沿いには、商業施設「ビナガーデンズ テラス」もオープンした。担当者は「大人をターゲットとした施設でフロアごとにコンセプトを設定しており、まちの発展とともに海老名駅周辺再開発全体の顔となる施設として位置づけています」とアピール。駅周辺に少なかったお酒を楽しめる飲食店や高級スーパーなどが軒を連ねる。

 市も大規模再開発に期待を寄せる。市の人口は30年1月1日現在で13万1412人で、市独自推計による人口のピークは35年の13万7千人とみているが、駅周辺の再開発やさまざまな転入増加策もあり、市では人口目標を14万人に設定している。市の江下裕隆・まちづくり部都市計画課長は「『まち』がにぎわいを失うことなく、持続的に発展することを目指して、官民が一体となってまちづくりを進めていくことを期待している」と話す。

 発展に向けた絶好のチャンスをどこまで生かせるか。開発に向けて行政と民間双方の手腕に注目が集まっている。