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▼米国株が大幅上昇した背景
今回、米国の株価が大幅な調整局面に入った背景には、それまでの急ピッチな株価の上昇があります。相場は過熱し過ぎると、それに対して反動的な動きが出るのがセオリーです。ただ、この反動の中身をさらに分析する必要があります。「経済全体の悪化」が原因となっているかどうかを確かめなければなりません。
株価の上昇と下落。この直接の要因は「需給」です。極めてシンプルな法則で成立しています。買う人が多ければ上がり、売る人が多ければ下がります。そして、その背景には経済の状況、特に企業業績が良いかどうかということがあります。
米国の企業業績はこれまで堅調に拡大していました。
2016年4-6月には年換算で2兆ドルを切っていた税引き前の企業収益が、2017年7-9月では2.2兆ドルにまで拡大。その後の各種報道をつぶさにウオッチすると、個別企業の収益に関して「落ち込み」は認められません。さらに、企業業績に大きな影響を与え、米国のGDPの7割を支える個人消費も比較的順調に拡大しています。
全体の経済の状況を表す実質GDP(インフレを調整した後のGDP)も直近の2017年10-12月で年率2.6%(速報値)、その前の4-6月期、7-9月期は3%台の成長を続けていました。リーマンショック(2008年9月)で大幅に落ち込んだ米国経済ですが、その後、9年間ほど成長を続けています。それが、株価の急上昇に反映されていたと言えるでしょう。リーマンショック後の中央銀行(FRB)の大幅な金融緩和も経済や株価を支えてきた大きな要因です。
日本経済はそんな好調な米経済の影響を受け、株価が上昇していました。