スルガ銀のシェアハウス融資は底なし沼か 社内調査の対象外の支店も“暴走” (3/5ページ)

 21日午後、TSRの取材に応じたC社の代理人弁護士事務所の担当者は、「債権と債務の状況を調べ、会社再建の可能性を調べる。事後についての受任を前提としていると理解してもらって構わない」とコメントした。

◆書類改ざんの可能性も

 ガヤルドと連絡が取れず、建築会社も債務不履行に陥っている。オーナーはスルガ銀行からの借入金の返済原資にする予定だったガヤルドからのサブリース賃料が入らない。シェアハウスとミニアパートの違いはあるが、ともにサブリース案件向け融資で、スルガ銀行が貸し手である点はスマートデイズのシェアハウス「かぼちゃの馬車」と同じ構図だ。

 スルガ銀行が5月15日に米山明広社長名で公表したリリースには、「横浜東口支店では、営業担当者とチャネルが一体となりフリーローンを『融資の条件』とするセット販売が行われていた」と記載されている。

スルガ銀・スマートデイズ被害弁護団。右端が紀藤正樹弁護士=5月22日

スルガ銀・スマートデイズ被害弁護団。右端が紀藤正樹弁護士=5月22日

 ガヤルドのミニアパート向け融資を巡っては、オーナーの一人は「取得のための融資とフリーローンはセットであるとスルガ銀行川崎支店の担当者から言われ、年利7%程度のフリーローンも契約した」と語る。フリーローンの契約書には、ミニアパートの取得や運営とは全く関係のない使途や日付などが印字されており、オーナーが署名・押印する前に、すべての段取りが整っていたと感じさせる内容だ。

 15日に結果を公表した社内調査では、横浜東口支店、渋谷支店、二子多摩川支店を対象としていたが、これ以外の支店でもサブリース向け融資でフリーローンの「セット営業」が行われていた可能性をうかがわせる証言だ。

 さらに、TSRはスルガ銀行川崎支店で実行された融資で申し込み関連書類が改ざんされた可能性を示す書類も入手した。

銀行融資と思えぬズサンな状況