「欧米のトラッキングシステムは、再生エネ電力の属性の権利主張を担保する手段として活用されています。日本でも、再生エネ大量導入時代を見据え、非化石証書取引とは別に、電源の属性トラッキングシステムの整備を進めるべきです。オランダに本部がある国際NGO『I-REC』は、米国のRECや欧州のGOのように公式の証書管理システムがない国々を対象に、トラッキングシステムの導入を促進しています。I-RECが開発した基準や運用ルール、システムを政府監督のもと利用することもできます」
高瀬氏にお話をうかがい、非化石証書は、30年度までの非化石電源44%達成とFIT賦課金の低減という目的を達成するために重要なツールだと改めて思いました。一方で、非化石証書は、他の環境クレジットと比べてやや見劣りするのは否めません。再生エネ電力のトラッキングシステム導入は国に前向きに検討してもらいたいです。
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【プロフィル】松本真由美
まつもと・まゆみ 東京大学教養学部客員准教授(環境エネルギー科学特別部門)。上智大学在学中からテレビ朝日のニュース番組に出演。NHK-BS1ワールドニュースキャスターなどを務める。環境コミュニケーション、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を研究する傍ら、シンポジウムのコーディネーターや講演、執筆活動などを行っている。NPO法人国際環境経済研究所(IEEI)理事。