「当日公表では、駅に行って初めて運休に気付く人もいる。周知には時間がかかるとの認識が必要だ。ただ、公表を早めれば、気象予報の精度は下がる。これをどう解決するかは課題だ」
--鉄道各社の連携や運休の指示系統をどう考えるか
「基本的に各社間で連携はなく、問題がある。ある路線は運休し、他の路線を止めないと、乗客が集中し、運行の状況も分かりにくくなる。鉄道会社に求める判断と言うよりは、どこかが指示しなくてはならない。大雪時の間引き運転などは国土交通省が通達を行っており、台風でも国交省が通達を出せば各社も従いやすいのではないか」
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【プロフィル】梅原淳
うめはら・じゅん 昭和40年、東京都出身。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入社。雑誌編集の道に転じ、平成12年からフリーの鉄道ジャーナリストとして書籍の執筆などを中心に活動。