“アンパンマンの遺言”本当の正義は戦わない やなせたかしさん (9/9ページ)

2012.7.28 18:30

インタビューに答えるやなせたかしさん(北野浩之撮影)

インタビューに答えるやなせたかしさん(北野浩之撮影)【拡大】

  • インタビューに答えるやなせたかしさん(北野浩之撮影)

 「俺がそれに気付いたのは60歳過ぎてからだった。異性も同じなんだよね。本人がいいヤツなら、追っかけなくても向こうから寄ってくる」と笑った。

 朝は必ず体操をする。食事にも気を遣い、“特製スープ”を毎日飲む。「いや、もう限界だね。いよいよ天命が尽きるところまできた」とけむに巻きつつ、“超人エピソード”を明かしてくれた。80歳のときのこと。帯状疱疹を患い、顔にシミができた。一生残るといわれたが、まもなく消えてしまったという。

 「皮膚科の先生が驚いていたよ。どうも細胞が元気みたいでね。高齢で発症したがんもすぐに再発し、10回も手術しましたから」と笑わせる。「だからね、奇跡が起きるという、いちるの望みはあるんだ。元気になったら何でもやるよ」

 そういう彼は、来年の劇場版25周年に向けてアイデアを練る。次作のテーマは「希望」。子供に、大人に、夢を与える仕事はまだまだ続いていく。

 やなせたかし 大正8年、高知県出身の93歳。本名、柳瀬嵩。東京高等工芸学校(現・千葉大学)卒業後、三越宣伝部デザイナーを経て、絵本作家、漫画家、作詞家として幅広く活躍。昭和48年「キンダーおはなしえほん」に「あんぱんまん」を掲載。63年「それいけ!アンパンマン」のテレビ放送開始。平成元年、シリーズ初の劇場版が公開された。15年までの30年間、月刊誌「詩とメルヘン」の編集長を務め、19年から「詩とファンタジー」を責任編集。21年には「それいけ!アンパンマン」が世界で最もキャラクターが多いアニメシリーズとして世界ギネス記録に認定された(当時1768体、現在も増加中)。


産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!