上司、同僚…職場の関係性、なぜ悪い?人間関係の悪化原因を解明するための9つの方法:第2回(全3回)
仕事をするうえで、大敵といえるのが人間関係のストレス。周りとの人間関係がうまくいかず、ストレスを感じてしまった時、その理由をじっくり考えてみたことはあるだろうか。自分自身の行動や発言を振り返ってみることで、関係が悪化してしまった原因を突き止めることができれば、今後よい関係を構築していくための対策も考えられるはず。今回は人間関係が悪化している原因を発見するための思考法/行動術を、3人のプロにうかがった。
臨床心理学のプロ・向後善之氏に聞く
■自分自身の「自動思考の癖」を知っておく
人にとって、対人ストレスというものは大きな不安であり、恐怖です。原因追及のヒントになるのが、そうした不安・恐怖と直面した時に、「自分自身がどういう考え方(自動思考)になるか」を分かっておくこと。以下に代表的なものを挙げてみますので、自分がどれに当てはまるかを考えてみてください。
1.先行きを悲観する(やっぱり私はこういう運命なんだ)
2.自己否定する(私は最低な人間だ)
3.自責の念にかられる(私が全部悪いんだ)
4.あきらめる(何をやっても無駄だ)
5.強くあきらめる(どうせ私は何をやってもダメだ)