世の中はものすごいスピードで変化しており、流行り廃りも目覚ましく変わっている。だからこそ、情報感度を高く持ち、意識して世の中の動きに目を向けておくことはビジネスパーソンとして大事なことだ。そこで、今後注目したい業界や商品など、「次のトレンド」についてデータを読み解くプロにキーワードを挙げてもらった。
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株式会社ニッセイ基礎研究所 生活研究部門 研究員 久我尚子氏
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、NTTドコモに入社。独立法人日本学術振興会特別研究員(統計科学)を経て、2010年より現職。消費者行動や心理統計、保険・金融マーケティングを専門分野とし、消費者の嗜好の科学的分析を得意とする。論文や執筆のほか、マーケティングについての講演などでも活躍。
百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博氏
東京大学工学部物理工学科卒業後、ボストンコンサルティンググループに入社。分析力と洞察力を武器に企業間の複雑な競争原理を研究し、伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループの起業に参画後、2003年に百年コンサルティングを創業。以来、大企業を中心にアドバイザーとして活躍。著書に『会社のデスノート』『ワンピース世代の反乱、ガンダム世代の憂鬱』(ともに朝日新聞出版)、『アマゾンのロングテールは、二度笑う』(講談社)ほか多数。
【注目のキーワード1】教育
子どもが減っている分、「一人当たりの教育費」が増えている
少子高齢化社会へ急速に移行中の日本。子ども向けの市場は、軒並み縮小を余儀なくされている。しかし、少子化を追い風に成長が見込めそうな分野がある。教育業界だ。