不景気や、それに伴うコストカット・人員削減によって、ビジネスパーソンにとっては成果の出しにくい厳しい日々が続いている。さらに東日本大震災をきっかけとした外部環境の変化によって、業種職種問わずあらゆる企業にとってコストや労働時間の制限が強いられる時代となった。そんな今だからこそ、ビジネスパーソンに必要なのが、使命(ミッション)をいかに全うしていくかという「使命力」だ。その重要性と「使命力」の身につけ方について、組織人事に詳しい2人のコンサルタントに話を聞いた。
人材コンサルタント・吉田氏が考える「使命力」はなぜ必要か?
使命力があれば、組織で必要とされる人材になれる
高いスキルを持つ優秀な人材は世間にたくさんいても、「自社が発展するために何ができるだろうか」という意識で働ける人は、意外と少ないです。実は、最終的に“組織のコアとなる人材”になれるのは、組織との関わりを意識して働ける後者のほうなのです。
なぜかといえば、自分以外も含めた広い視野で物事を俯瞰できるからです。そうすればその組織の中で自分の置かれている立場がわかり、求められる「役割」を考えられます。役割を認識できるということは、所属している組織で与えられる自分自身の「使命(ミッション)」を明確にできるようになるということです。
組織の中で自分をどう活かせばいいのかをわかっている人は、とても強いんです。期待にこたえようとしますから、周りからの信頼が厚くなる。自ずと「この仕事は彼に任せよう」という声が挙がり、組織にとって必要な人となれるのです。
使命力を身につけるためには?
使命力を身につけるには、いま一度、“自社の企業理念を見直し、どの部分が思い入れを持てるところなのか確かめ直す”ことが大切です。あなたを会社に引きつけているものは何でしょうか。まずはそこを考えてみてください。その中でも、最も人を根本で引きつける力が強いのは「企業理念」のはずです。その会社を選んだということは,企業理念のどこかに共鳴・共感したということです。