ダニによるアナフィラキシーは海外ではホットケーキが原因のことが多いという。温度と湿度が上がるこれからの季節は、開封後の粉製品は冷蔵庫で保存し、早めに使い切る【拡大】
開封後に使い切れなかったお好み焼き粉などの粉製品を輪ゴムなどでとめ、常温保存している家庭は多いのではないだろうか。保存中にダニが繁殖し、それを使った食材でアナフィラキシーなどのアレルギー症状を発症するケースが報告されている。専門家は開封した粉製品は必ず冷蔵保存するなど呼び掛けている。(平沢裕子)
既往ない人も
粉製品に混入したダニを食べたことによるアナフィラキシーは1993年に初めて確認。海外ではホットケーキが原因のことが多く、「パンケーキ・シンドローム」とも呼ばれている。
日本ではお好み焼きが原因のことが多い。はらだ皮膚科クリニック(兵庫県西宮市)の原田晋院長が国内で発症した38例を分析したところ、9割がお好み焼き・タコ焼き、残りがホットケーキとピザ。これらの粉製品は開封後に数カ月から数年にわたって常温保存されていた。