ダニによるアナフィラキシーは海外ではホットケーキが原因のことが多いという。温度と湿度が上がるこれからの季節は、開封後の粉製品は冷蔵庫で保存し、早めに使い切る【拡大】
防げないダニ混入
ダニは常温では約1カ月で成虫になり、成虫になると多くの卵を産み、爆発的に増殖する。開封後の粉製品を密封性の高い容器に入れ、さらにポリ袋に入れるなどの工夫をしてもダニの混入を防ぐのは難しいという。
ダニは低温で成長の速度が遅くなるため、開封後は袋の口を輪ゴムなどでとめ、冷蔵庫で保存するのが望ましい。一番は、開封後はなるべく早めに使い切ることだ。
原田院長は「アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどでダニアレルギーを有している人は特にリスクが高く、注意が必要。アレルギーの有無にかかわらず、開封後の粉製品は冷蔵庫で保存するか使い切りの小分けのパックを利用し、ダニを経口摂取しないようにしてほしい」と話している。