【ネットろんだん】山口5人殺害 限界集落の容疑者に“奇妙な同情”拡散の背景 (3/3ページ)

2013.8.4 14:37

 「この村が閉鎖的で因習にとらわれた八つ墓村であってほしい、そうであるはずだ、そうに決まってる、と思っている人のなんと多いことか。全ての事件には事情があり、どちらかが一方的に悪いことなんてほとんどないのに」

 “鏡”が映すもの

 城さんは「地方から都会に出てきた人なら、(狭い社会ならではのトラブルに)大なり小なり思い当たる節があると思う」と、多くの地方出身者が事件の報に接して自らの経験を思い浮かべた可能性を指摘する。

 ネットでは「いじめもそうだが、何かあった際の逃げ場が必要。この人はおそらく墓守としての自分に自分で縛られ、集落を出られなかったのでは」と考察する人もいれば、「これから懸念しなければならないのは容疑者に共感する模倣犯だ。偏屈で狭量なコミュニティーに疎外されている人は学校や職場にいくらでもいるからね」とうそぶく人もいる。いずれにしても、限界集落の事件が深読みされ、自己投影の鏡となっていることは興味深い。(磨)

【用語解説】山口連続殺人放火事件

 7月21日から22日にかけて、山口県周南市金峰(みたけ)の民家4軒から、男女計5人の遺体が発見された。遺体は鈍器で殴られており、県警捜査本部は26日、殺人と非現住建造物等放火の疑いで、同じ集落に住む保見光成容疑者(63)を逮捕。被害者らとの間で長年トラブルがあったとみて、動機などを追及している。

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