「クローバーラボ」のオフィスに設けられたバーカウンター【拡大】
同社は平成24年2月にゲーム「キャッスルブレイク」がヒットしたのを機に、下請けを脱し、オリジナルゲーム事業に一本化した。
今秋には、同じビルの上層階に転居する予定だが、小山社長は相変わらずバランスボールに座る予定という。
気持ちは昭和風
同社の社名は「四つ葉のクローバー」が由来で、社員の椅子や柱、内壁は緑と白で統一されている。
社の行動指針も四つ葉クローバーの一つ一つの小葉が象徴する「希望」「幸福」「愛情」「誠実」を掲げるほどのこだわりで、社会を豊かにすることを目指している。
「終身雇用」を目標にしていることもベンチャー企業では異例。入社時に、60歳で退職金を1000万円支払うことを約束し、毎月掛け金をかけている。採用方針も即戦力のプロフェッショナルを他社から引き抜くより、若者をプロパーで育成することに力を入れている。
会社設立前、小山社長は神戸市内のソフトウエア開発会社で常務だった。しかし、従業員の一部が労働環境の悪化を理由に外部の労働組合に参加、会社相手に訴訟を起こそうとするトラブルがあり、それが自ら会社を設立する際の教訓になった。
昭和風のユニークなベンチャー企業が今後どう成長するのか、楽しみだ。(織田淳嗣)
◇会社データ◇
本 社=大阪市北区豊崎5丁目6-2北梅田大宮ビル
設 立=平成21年7月
事業内容=交流ゲーム、ウェブコンテンツの企画・開発・運営
売上高=2億5375万円(平成24年6月期)
従業員数=43人