娯楽だけじゃない歴史的価値 政治活動「飛び道具」だった
戦前から戦後まもなくの時期に国内で製造されたSPレコードを「歴史的音源」として、大規模にデジタル化する作業が進んでいる。デジタル化された一部はインターネット上で無料公開されており、娯楽音楽から歴史上の人物の肉声まで、当時の貴重な音源を気軽に聴くことができる。音の記録から、何が見えてくるのだろうか。(磨井慎吾)
4万8700件利用可
国立国会図書館は、SP盤に収録された音楽や演説などを「歴史的音源」と位置づけ、平成23年からデジタル化資料として提供している。現在、約4万8700音源が館内と全国100以上の公立図書館などで利用可能だ。
うち著作権などの問題がない約1100音源は、同館の歴史的音源専用ウェブサイト「れきおん」で公開されている。先月には日露戦争で活躍した海軍軍人、東郷平八郎(1848~1934年)の「連合艦隊解散式訓示」など約300音源が追加された。同館は「著作権保護期間の満了が確認できた音源は、今後も順次追加していきたい。歴史上の人物の肉声など興味深い音源も多いので、教育・研究で活用してもらえれば」としている。