大正14年に普通選挙法が成立して有権者が急拡大した時代背景もあり、レコードは政治活動の“飛び道具”として重要な存在だった。
「昭和初期には相当数が制作された。戦時体制下でも、政府の重要放送を記録するレコードが多く作られたが、戦後になるとほとんど作られていない」
NHKラジオで初の政見放送が行われたのは昭和21年。選挙制度もメディア環境も変わり、戦前風の政治レコードは急速に存在意義を失っていった。音の記録を通じて、時代の移り変わりも見えてくる。
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【用語解説】SPレコード
戦前主流だったレコード盤の形式。落とすと割れるもろい材質や録音時間の短さなど欠点が多く、戦後まもなく塩化ビニール製で長時間録音できるLP盤が登場すると廃れた。