昭和大病院に「母乳バンク」 低体重児の合併症予防に期待 (1/4ページ)

2013.11.17 14:06

マイナス70度で保存されているドナーミルク=東京都品川区の昭和大学病院(平沢裕子撮影)

マイナス70度で保存されているドナーミルク=東京都品川区の昭和大学病院(平沢裕子撮影)【拡大】

 病気などで母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳(ドナーミルク)を提供するための「母乳バンク」が昭和大学病院(東京都品川区)に誕生した。日本ではなじみが薄いが、欧米などでは母親から母乳がもらえない赤ちゃんのために広く普及している。日本は乳児死亡率が世界で最も低い国とはいえ、小児科医は「これまで救えなかった赤ちゃんの命を救える可能性がある」と期待を寄せている。(平沢裕子)

 選択肢増やす

 母乳バンクが設置されたのは今年7月。同大小児科の水野克己准教授は「欧米では低出生体重児(2500グラム未満)で、母親から母乳がもらえない場合にはまず、ドナーミルクを与えることが医学的に理にかなったこととされている。日本では今は粉ミルクしかなく、赤ちゃんのために別の選択肢があってもいいのではないかと思った」と説明する。

 出生数が横ばいの中、高齢出産の増加などで低出生体重児の割合は増えている。厚生労働省によると、昭和50年に全出生数の5・1%だった低出生体重児は平成21年には9・6%とほぼ倍だ。

病院内でも母乳が出ない母親に別の母親の母乳を融通することがあった

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