癒やしの効果も
臨床研究は昨年、京都で開かれた国際アロマセラピー会議で発表され、「香り」による効果が中心だったアロマセラピーの世界に「栄養」の概念も加えるものとして反響を呼んだ。
ナッツを食べた方が早いのではないか、との考え方もあるが、前田氏は「皮膚からの方が吸収が良く、施術と同等の効果を得るには大量に食べなければならず、続かない」と話す。
オイルマッサージはマカダミアナッツを含め、一般的にはアロマセラピーのサロンなどで受けられる。自分でマッサージを行う場合、前田氏は「このオイルだけでは独特の香りがあるので、精油としてペパーミントなどを加えることで使いやすくなり、癒やしの効果も高まる」。ただ、「品質の良いものを購入し、少量使用して、かゆみなどのアレルギーがないか確認してほしい」と注意点を挙げる。
前田氏は「アロマセラピー研究では日本は世界をリードしており、メタボや糖尿病の改善にも期待できる。他の研究者の成果とともに日本発の統合医療として育てていければ」と期待している。