「官能」の世界、女性にも広がる 人気AV男優、小説でタブーに挑戦 (4/4ページ)

2014.1.4 18:00

女性向けに女性スタッフが制作したアダルトビデオは、女性が見て不快感を覚えない作りになっている=(C)SILKLABO「ラブレス。」

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  • 女性向けに女性スタッフが制作したアダルトビデオは、女性が見て不快感を覚えない作りになっている=(C)SILKLABO「ラブレス。」
  • 「今までのAV男優は黒子の存在。女性ファンが増えたことがなによりうれしい」と語る一徹さん
  • 一徹さんのサイン会に並ぶ女性ファン。10代から50代と年齢層も広い=ブックファースト梅田店(大阪市北区)
  • (C)「恋色骨董鑑定譚アンティーク・キャラメリゼ」(斉河燈)フルール文庫ルージュライン

 等身大の人物を主人公に据え、日常の風景を描いたが、これまでの恋愛小説では省かれてきた「性」の部分を正面から取り上げた。「男性には風俗の世界があり、オープンに性が語られてきたのに対し、女性が性を語ることはタブー視されてきた。でも女性も、ドキドキするような官能の世界を求めているのです」と編集長の波多野公美さん。読んだ後に、ほおを染めるようなときめきを感じてもらい、「仕事に家事に一生懸命生きる女性たちのサプリメントになれば」と思いを込める。

 官能に貪欲な女性が社会を成熟させる

 女性の官能世界の広がりについて、精神科医で立教大学教授の香山リカさんは「昔は性に対して受け身だった女性も、経済力をもち、自分の意見をきちんと主張するようになり、性に積極的な人も増えてきた。草食系男子が増えていることもあり、性への貪欲さは男女で逆転しつつあるかもしれません」と話す。また、「官能教育 私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか」(幻冬舎新書)などの著書がある宗教人類学者の植島啓司さんは「日本人は、女性が悦楽におぼれることは罪だという考えが根強かった。けれど、女性が強くなり、社会のイニシアチブを握るようになり、性については今や男女同権。女性が悦楽を語り、例えば愛人をもつ、というようになれば、成熟した社会になるんじゃないでしょうか」と話している。

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