伝統野菜、広がる復活の取り組み「日本人の味覚育ててきた」 (2/4ページ)

2014.1.12 10:35

ikuraさん(左)から伝統野菜「三河島菜」(手前)の料理の説明を受ける都立農産高校の生徒たち=東京都荒川区の「荒川山吹ふれあい館」

ikuraさん(左)から伝統野菜「三河島菜」(手前)の料理の説明を受ける都立農産高校の生徒たち=東京都荒川区の「荒川山吹ふれあい館」【拡大】

 復活の動きは約3年前に始まった。江戸東京・伝統野菜研究会(大竹道茂代表)が、仙台に伝わり、仙台芭蕉菜(ばしょうな)として栽培されていた三河島菜の種を取り寄せて栽培。荒川区でも区内の小学校で栽培したり農産高校に協力を求めたりして生産量を増やす取り組みを続けてきた。今後、区役所内の食堂や区内のレストランで三河島菜を使った料理を出すなど、「食べて、知ってもらう」(谷井千絵・観光振興課長)機会を増やす方針だ。

 伝統野菜復活の取り組みは全国各地で行われている。大阪府では平成17年に「なにわの伝統野菜認証制度」をスタート。(1)おおむね100年前から大阪府内で栽培(2)苗、種子などの来歴が明らかで大阪独自の品目、品種(3)大阪府内で生産-の基準を設け、天王寺蕪(てんのうじかぶら)、毛馬胡瓜(けまきゅうり)など17品目を認証している。同府農政室推進課の担当者は「伝統野菜は大阪の食文化を支えるもの。認証制度導入により、生産、消費の拡大につながっている」と説明する。

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