新薬を作る研究は「医療に貢献できる素晴らしい仕事」だ。花井さんは入社後、体内に入った異物を攻撃する抗体の活性を高める「ポテリジェント」という技術を開発。この技術は同社の白血病治療薬の一つの開発につながった。
研究スタイルは「社内、社外のさまざまな人を巻き込んでいく」というもの。「育った環境や周囲の人とワイワイ楽しくやるのが好きだった父の姿に影響を受けている」と明かす。
地域社会に貢献することを生きがいとしていた父。自身は「社長として会社を成長させることで医療に貢献していきたい」と考えている。(竹岡伸晃)
≪メッセージ≫
自分の体を動かしながら社会に役立つ仕事をしています。見守っていてください。
【プロフィル】花井久冨
はない・ひさとみ 大正5年、神奈川県生まれ。高等小学校を卒業後、ワイシャツの仕立てを学び、横浜市内で洋品店を経営。平成14年、老衰のため、86歳で死去。
【プロフィル】花井陳雄
はない・のぶお 昭和28年、神奈川県生まれ。東京大学薬学部卒。51年、協和発酵工業(現協和発酵キリン)入社。東京研究所研究推進室長、米バイオワ社長、協和発酵キリン取締役専務執行役員開発本部長などを経て、平成24年3月から社長。座右の銘は「信義を重んじる」。