【江藤詩文の世界鉄道旅】マハラジャ・エクスプレス(6)“王子様”は鉄道ファン…酒の代わりに夜な夜な鉄道を (2/2ページ)

2014.2.15 18:00

鉄道を愛するサラウディン王子と恐竜を愛するアーリヤ姫。マハラジャ・エクスプレスが到着するたび、民族に伝わる伝統的な正装で乗客を歓迎する

鉄道を愛するサラウディン王子と恐竜を愛するアーリヤ姫。マハラジャ・エクスプレスが到着するたび、民族に伝わる伝統的な正装で乗客を歓迎する【拡大】

  • お姫様の発掘作業は専属の召使いつき。水とおしぼりをのせたトレイを持ちつき従う。カメラを構えた私の背後にはスーツを着込んだボディガードが
  • フラワーシャワーに民族音楽の生演奏、ラクダのダンスに馬の曲芸と、さまざまな演出でもてなしてくれた
  • バラシノールの伝統舞踊は、アフリカンミュージックのような力強いリズム感。クライマックスでは宙に放り投げたココナツの実をヘディングして割る
  • ドライ・ステートを走行中はバーカウンターにもシャッターが下ろされる。が、それは建て前。リクエストすれば乗客はアルコールを飲むことができるのだ

 妹のアーリヤ姫は古生物学者。バラシノールでは6万5000年以上前のものとされる恐竜の卵の化石が発見された。アーリヤ姫はインドの科学者チームに加わり、米国と共同で発掘作業に当たっている。発掘現場は、整備を進めて観光施設として旅行者に公開する計画だ。

「かつて恐竜が生息していた大地を豪華列車で走る。ロマンがありますよね」と王子。「今日は車窓に目を凝らしてください。恐竜が現れるかもしれませんから」。いたずらっぽく笑った。

■取材協力:インド政府観光局

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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