手洗いは、せっけんを十分泡立て、指先、つめの間、指の間、親指の周り、手首まで念入りに洗い、十分に水や温水で流し、洗い終わった手はペーパータオルや清潔なタオルでよくふくこと。子供や高齢者など抵抗力の弱い人の食事は生ものを避け、加熱調理を十分行った方がいい。
乾燥すると空気感染も
ノロウイルスは10~100個の少量のウイルス量でも感染する。ノロウイルスが酸に強いためで、胃酸で死ぬことはなく、腸に達し、腸管内で増殖する。
ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することもある。以前、ホテルの廊下で感染した人が嘔吐し、清掃したものの乾燥して舞い上がったウイルスを吸い込んだ人が感染したこともあった。
嘔吐物などの処理は、使い捨てのマスクや手袋を着用し、ペーパータオルなどでふき取り、塩素消毒後、水ぶきをする。ふき取った嘔吐物や手袋などはポリ袋に密閉して廃棄し、終わったら必ず丁寧に手を洗う。