退職後の「地域デビュー」 自治体の「講座」で仲間作りも (4/4ページ)

2014.3.9 18:17

真剣な表情でおもちゃの修理を体験する相馬洋司さん(左)と大杉則夫さん(右)=東京都江東区の「グランチャ東雲」

真剣な表情でおもちゃの修理を体験する相馬洋司さん(左)と大杉則夫さん(右)=東京都江東区の「グランチャ東雲」【拡大】

 ■地元知ることが第一

 地域活動を始めるコツについて、『地域デビュー指南術~再び輝く団塊シニア~』(東京法令出版)などの著書のあるシニアライフアドバイザー、松本すみ子さん(63)は「地元をよく知ることが第一。街を歩いて魅力や課題を見つけてほしい」と話す。

 自治会の集まりや自治体などが主催するイベント、勉強会に出席するのもお勧めだ。その際、名刺を持っておけば横のつながりができやすい。会社の名刺ではなく、パソコンなどで名前、連絡先、趣味、特技などが書かれたものを作る。「『やることを探しています』などと入れてもいい」

 情報を集めて興味のある活動を見つけたら、試しに参加してみる。ただ、「仕事ではないので無理に続ける必要はなく、合わなければすぐにやめる」。

 地域で活動する各団体は会社組織と違い、「上下関係はなく男女平等。命令しても人は動かない」。会社員時代の肩書は忘れ、できることを探して率先して動く。頼まれた仕事は断らないことも重要だ。

 松本さんは「定年の約10年前から情報収集などを始めれば、スムーズに第二の人生に移行できる」とアドバイスしている。

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