高齢者がかぶっても違和感のない自転車用ヘルメット「カポル」が登場し、注目を集めている。
開発したのは、警察音楽隊のユニホームなどを手掛ける「日本パレード」(東京都北区)とシルバー人材センターの事業などを行っている「東京しごと財団」(千代田区)。同センターに登録している高齢者は自宅の近くで仕事をするため、仕事場との往復に自転車を使うことが多く、交通事故が相次いだ。ヘルメットをかぶるよう注意喚起をしたが、効果が出ない。それならかぶりたくなるようなヘルメットを作ろうと、共同開発した。
ヘルメット部分に帽子部分を面ファスナーで密着。帽子は10種類あり、ファッションや気分に合わせて付け替えることができる。一見、普通の帽子に見えるため、人気だという。「これならかぶってもいいという高齢者の方が増えてきた。楽しい気分でかぶってもらい、事故を減らし、命を守ることができたらと願っている」と、日本パレード営業部の内藤正直次長は話す。