消費税増税に合わせ、高齢者向けの配食サービスに投入する低価格商品を披露したワタミタクショクの発表会場【拡大】
従来の配食サービスは週や月単位での注文が一般的だが、同社は出前のピーク時間の前にルート配送することで、温かい食事の注文を1食から実現できる見込みという。広報担当者は「自分で選べる楽しさを重視したい。もともと即時即配の店舗が加盟しており、小回りが利くので多彩なメニューを1食から提供できる」と話す。
増税に合わせ
新規参入が相次ぐ中、最大手のワタミタクショク(東京都大田区)は1食当たり474円の低価格商品「まごころこばこ」を発売した。同社は5日か7日単位で届けており、これまで最も安かった弁当は同540円。カロリーやおかずの種類を減らすことで価格を下げた。
新たな弁当は首都圏などから宅配を開始し、4月14日に全国でスタート。同社は増税のタイミングに合わせて発売することで、負担増を感じる年金生活者を新規客として取り込みたい考えだ。「戦略的にラインアップに加えた」とする。
配食サービスは平成4年、国が高齢者の在宅支援として制度化した。しかし、12年に介護保険が創設されると、訪問介護ヘルパーによる調理やデイサービス(通所介護)で提供される食事の利用も可能になった。公的な配食サービスの縮小傾向が指摘された一方、民間事業者の参入が増えた。