百貨店のシニア衣料フロアや介護用品売り場で取り扱っており、売り上げは好調。ショーツは年間1万枚以上売れており、昨年は前年比で約110%の売り上げを記録した。今後はレース使いなどデザイン性の高い商品も販売する予定だ。
視線、気にせず
高齢者向け雑貨シリーズ「きらら」を展開している「サンハーティネス香産」(大阪市東成区)は今春、軽失禁用の「おでかけ安心ショーツ」を発売した。「富士紡」(東京都中央区)の繊維技術を使うことで吸収力や抗菌防臭性などを高めた。また、ゴムの締め付けを緩くするといった配慮をしながら、フロント部分にはレースをあしらい、色もピンク、モカ、アイボリーと3色を用意。パッケージもピンクを基調にかわいらしいイラストをあしらい、手に取りやすいように心掛けたという。同社広報担当の奥野裕行さんは「旅行に行ったりジムに行ったりした際、周りの視線を気にせず使ってもらえるよう作りました」と話している。
ショーツには抵抗があるという場合、便利なのが尿漏れシートだ。小林製薬(大阪市中央区)は平成22年、おりものシートブランドの「サラサーティ」から尿漏れ専用シートの発売を開始。同社ブランドマネジャーの西浦由香利さんは「シートの利点は、こまめに交換できること」と説明する。