同店が調べたところ、半径1キロ圏内の住民は60代以上が約4割を占めていたことから、昨年4月、シニア層をターゲットにした店としてオープン。高齢者のニーズに合わせた商品展開やサービスを充実させている。
ショッピングカートは通常のスチール製ではなく、アルミ製で約2キロも軽くなった。車椅子利用者には商品を袋詰めしやすいように以前より約15センチ低くした台を用意。エスカレーターの速度も落とし、乗降場所には手すりを取り付け、休憩スペースにはソファを設置した。
商品構成も少量パックの総菜や減塩食を充実させたほか、高齢者向けの歩きやすい靴や手押し車、紙おむつなどもそろえた。「オープンから1年が過ぎましたが、食品の売り上げは前年同月を上回るなど手応えを感じています」と、同店の丸澤清治店長は話す。
ダイエーは、6月14日にリニューアルオープンした高槻市の「ダイエー摂津富田店」でも総菜や冷凍食品、パンなどの手軽に食べられる「中食(なかしょく)」商品を約1・6倍の約1800品目に増やし、売り場面積も約1・4倍に拡大。高齢者だけでなく、働く女性もターゲットにしている。