東京スター銀行の店舗でリバースモーゲージ商品の説明を受ける顧客。内容を十分理解したうえで利用したい(同行提供)【拡大】
■相続人の同意が不可欠
自宅を売却したり貸し出したりしても生活資金は得られるが、リバースモーゲージは「自宅に住み続けられる」というのが最大の特徴だ。不動産コンサルティング会社「FP住宅相談ネットワーク」(横浜市戸塚区)代表でファイナンシャルプランナー、黒須秀司さんは「長年住み慣れた家を離れたくないと考える高齢者は少なくない」と話す。
担保となるのは基本的に、住宅ローンの返済が終わり、担保権が設定されていない本人名義の自宅。ただ、借りたお金で住宅ローンが返済できる商品もある。
「自分が築いた資産を自分のために使う」ものだが、黒須さんは「借入時に相続人の同意を得ておくことが不可欠」と指摘する。相続財産が減少するほか、相続人が不動産を売却するなどして返済を行うためだ。このほか(1)不動産価格下落(2)金利上昇(3)長生き-のリスクもある。(3)は存命中に融資分を使い切ってしまうリスク。黒須さんは「年金不足分を補う選択肢の一つとして注目され始めている。各商品、制度の内容を理解したうえで活用を」と呼び掛けている。