製作・演出をした自由工房(www.jiyu-kobo.com/)の佐藤斗久枝さんは「学校での授業、福祉関係者の教材や団体の勉強会などで使ってほしい」。付属の解説冊子(540円)のみの購入も可能だ。
認知症の人の老人ホームでの生活を描いた漫画『皺(しわ)』(3024円)は、スペイン出身のパコ・ロカがフランスで出版した漫画の翻訳。出版元の小学館集英社プロダクションによると、「日頃はコミックを読まない人に読まれている。高齢者や認知症の人をひとくくりにするのでなく、登場人物にそれぞれの個性があり、老いの形もそれぞれ。世界共通の問題で、各国で共感されるようです」。
同作品を、イグナシオ・フェレーラス監督が映画化した「しわ」は昨年秋、DVD(4104円)とブルーレイ(5076円)で発売された。配給元の三鷹の森ジブリ美術館の西岡純一事務局長は「介護や認知症の映画はたいてい、介護する子供や周囲の人の視点で描かれている。だが、この作品では、本人たちが『まだやれる』と考え、行動する。認知症になったら感情がないと思われていた人に、いろいろな思いがあると分かる。年寄りの視点から描かれている点が新しい」。