発足当初、農家で赤ちゃんの世話をするのは、おばあちゃんの役割。お嫁さんは畑に出掛け、訪問してもなかなか会えなかった。健診案内を送るだけでは受診の大切さが伝わらない。「お嫁さんに会わせて」「赤ちゃんに会わせて」と、何度も足を運んだ。
当時、県の妊産婦や乳児の死亡率は全国平均より高く、「何とか健診受診率を引き上げたい」という強い使命感があった。
「未来を担う子の成長を見届けたい。専門知識のない私たち主婦にできるのは真心を届けること。家庭訪問は虐待防止の力にもなる。案内を他人に言付けたら、いかん」と、今もバイクで町を回る。