ジョイセフが今年から支援する南西部のチャウンゴンでは、出産に専門職が立ち会う割合はミャンマー平均を下回る。このエリアにある末端の保健機関、カニェン・トゥンジン准農村保健所で1人しかいない職員の助産師を支えるのは、そろいのロンジー(民族衣装の巻きスカート)を着た36人の母推さんだ。
出産経験のある35~60歳の女性が選ばれ、「私たちが出産した頃は准保健所も知識もなく、自宅で出産した」「亡くなるお母さんが少なくなかった」と振り返る。母推さんの訪問を受け、2カ月前に第1子を産んだばかりの女性(22)は「出産前に4回、妊婦健診を受けた」。2回目の妊娠という女性(27)は「准保健所に来れば安全で安心」と話す。
ミャンマーに限らず医療の行き渡らない開発途上国では、日本が戦後の荒廃から立ち上がり、妊産婦や乳児の死亡率を改善させた経験は生かされるはずだ。九度山町では今年も10月29日、途上国からの視察を受け入れる。