ミャンマーでお産支える日本の「母推さん」 経験生かし途上国の力に (3/5ページ)

2014.9.21 17:09

ミャンマーの母子保健推進員。活動で得た知識を生かし、自身も無事に双子を産んだ=カニェン・トゥンジン准農村保健所(寺田理恵撮影)

ミャンマーの母子保健推進員。活動で得た知識を生かし、自身も無事に双子を産んだ=カニェン・トゥンジン准農村保健所(寺田理恵撮影)【拡大】

  • 母子保健推進員の活動を視察するアジアやアフリカなどの中央官庁の母子保健担当者ら=平成25年2月、和歌山県九度山町(同町提供)

 平成16(2004)年、こうした活動を視察したミャンマー保健省幹部らは、その場で導入を決意。日本が貧しく、お産が家庭で行われた時代のエピソードも幹部らの背中を押した。冷蔵庫が普及しておらず、開業助産師が池の氷を割って産婦の出血を止めた話を、高齢の元保健師から聞き涙を流した。

 このときの印象を同町の保健師、中橋和子さん(52)は「医療が届いていなかったころからの経緯が、ミャンマーでゼロから立ち上げるヒントになった」と語る。

 途上国の力に

 ミャンマーでは軍事政権下で保健医療サービスの整備が滞り、乳幼児や妊産婦の死亡率が東南アジア平均より高い。安全なお産を目指し、2006年、保健省と日本の援助団体、ジョイセフが東部の一部地域に母推さんを導入。10年から保健省が全国展開を進め、30世帯当たり1人の母推さんが各地で養成された。

「亡くなるお母さんが少なくなかった…」

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