米紙ウォールストリート・ジャーナルは「女性は健康な卵子を保存でき、キャリアアップや将来のパートナーを待つことができる」と指摘する。
しかし、卵子はもちろん凍結時の状態で保存されるので、手術を受ける年齢によって卵子の質に差は出る。また卵子が若い状態で維持されても、子宮や血管、その他の臓器は加齢とともに老化していくため、高齢出産のリスクが完全になくなるわけではない。
卵子凍結保存について米国より遅れているとされる日本でも、昨年11月に日本生移植学会が実施を認めるガイドラインを総会で承認した。ただ、「凍結・保存の実施を推奨するものではない」としており、とくに40歳以上での採卵は問題があると警告している。
また、卵子を保存した安心感から結婚・出産が遅れたり、仕事や昇進で成果を出さねばならないという焦りにつながったりするのでは、という見方もある。