「1人で暮らしていたときは、孤独死したらどうしようと考えたこともある。今は職員さんに声をかけてもらったり、同じフロアの人と話したり。安心感があります」と笑顔を見せる。
「住宅型」の場合、家賃は5万5千円から、共益費1万5千円、安否確認・生活相談費用として5千円など。食事も朝食350円などで注文でき、自炊も可能。入居時に必要な敷金は家賃の3カ月分だ。
所長の大岩輝之さん(38)によると、「身寄りがなく将来が不安」「家族に迷惑をかけずに暮らしたい」と入居するケースが多く、最期まで住み続けたいと希望する人も少なくない。今年春には90代の末期がんの女性を看取(みと)ったという。