豚の肉やレバーの生食が危険なのは、E型肝炎ウイルスやサルモネラ属菌、寄生虫などによる食中毒を引き起こす可能性があるためだ。特にE型肝炎ウイルスは、急性肝炎を引き起こすこともあり、腎不全や死に至ることもある。
厚労省によると、これまでに豚レバーの生食が原因でE型肝炎を発症し、1人が死亡している。E型肝炎の発症は、感染してから1カ月後など時間差があるため因果関係が不明の患者の中には「豚の肉やレバーの生食が原因だった人がもっといるかもしれない」(厚労省基準審査課)という。
加熱は75度1分?
厚労省は今年6月、豚の肉・レバーの生食提供を禁止する方針を固めた。現在は内閣府食品安全委員会に規格基準について諮問中だ。