子育て中の女性を悩ませる「小1・小4の壁」 NPOが学童保育の充実を模索 (1/4ページ)

2014.12.7 07:14

地域住民やプロを招き、将棋を行う「放課後NPOアフタースクール」のプログラム=東京都中野区の新渡戸文化学園

地域住民やプロを招き、将棋を行う「放課後NPOアフタースクール」のプログラム=東京都中野区の新渡戸文化学園【拡大】

 小学生の子供を持つ働く親にとって、子供たちが放課後過ごせる場である「学童保育」の充実が不可欠だ。厚生労働省と文部科学省は共同で「放課後子ども総合プラン」を打ち出し、待機児童の解消と、子供たちが安心して過ごせる安全な居場所づくりを目指す。受け皿として期待されるのは、学校施設を活用した“民”の力。NPO(民間非営利団体)などが待機児童解消や内容の充実に向け模索を続けている。(兼松康)

 仕事を諦める

 子育て中の女性が社会に出る際の障壁の一つとされるのが「小1の壁」だ。小学校入学後に子供が放課後を過ごす「放課後児童クラブ」(学童保育)が、定員不足のため、待機児童となるケースは少なくない。結果として親が仕事を諦める現象が、こう呼ばれているのだ。

 また、「小4の壁」という言葉もある。学童保育の対象は小学1~3年まで。このため、小学4年以降の放課後の過ごし方が大きな課題になっている。子供を留守番させることに不安を感じる親は多く、フルタイムでの勤務を諦めがちだ。

厚労省と文科省は「放課後子ども総合プラン」を打ち出し、受け皿を拡大

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。