車窓を眺めながらビールやワインを味わうのは、極上のひとときだ。タイ鉄道に乗ったとき(2014年7月5日掲載記事)は、物売りがひっきりなしに行き交い、大きなバケツに氷をぎっしり詰めて、キンキンに冷やしたタイ産ビール「シンハ」や「チャーン」を売っていた。ところが…。
車内のいたるところに「アルコール禁止」の表示が掲げられている。タイといえばいつでも自由に酒が飲めるユルい国と思い込んでいたから衝撃だ。聞けばこの国際列車は、イスラムの国であるマレーシアのルールにのっとっているらしい。
発車してしばらくすると、車掌が食堂車のメニューを配りに来た。メニューの記載では朝5時30分から夜10時まで営業することになっているが、実際は暗くなって客がいなければ閉店するとか。