ただ、中小企業の多くは「有料求人広告を出しても半年間応募がない」「若手が欲しいが、応募は40代以上ばかり」など採用難は続く。このため産創館は、ゲンバ男子に興味をもった若者を中小企業の採用に結びつけようと、求人サイトなどとともに「日本のモノづくりを担う若手採用を応援するプロジェクト」を10月に開始。「ゲンバ男子」企画に、求人サイトのイーアイデム(アイデム)やタウンワーク、はたらいく(ともにリクルートジョブズ)が参加した。
イーアイデムでは、町工場などで「ゲンバ男子」コーナーを設けてアピール、そこから製造業職種の求人情報に直接アクセスできるようにし、中小企業の採用を支援するのが狙いだ。
担当者は「求人広告を出す企業から『ゲンバ男子』のページに掲載すると伝えると反応が良い。求人検索のきっかけになればいい」と期待を寄せる。
ファッションも大事
ゲンバ男子の企画が誕生したのは25年10月。同館の山野千枝チーフプロデューサーが「若い人が会社に来てくれない」と嘆く経営者の声を聞き、「製造現場の3Kイメージを変えてくれるカッコイイ男子を紹介したい」とスタートした。