「ゲンバ男子」の取り組みの背景について、関西大学政策創造学部の白石真澄政策学科長は「今の若者はきつい労働を敬遠し、格好良さを求める傾向がある。自分の知っている商品や仕事がある大企業にしか関心が持てない学生も多く、まずは仕事を知らせることが重要」と取り組みを評価する。
そのうえで、ドイツでは独特の職業教育や「マイスター制度」がものづくり技術伝承を支えていることを挙げ、「中小企業でも高度な技術を学べるよう大学と協力することや子供の頃からものづくりに触れる機会を設ける政策が必要だ」と職業教育の必要性を指摘している。